2012/03/31

お抹茶、点前、心に火を灯す。




しばらく、朝にお抹茶を点てていただくの時間がご無沙汰でしたが、


昨日、テレビで敬愛する坂東玉三郎さんが、


毎朝カジュアルな作法でお抹茶を点てて飲まれている様子を拝見。




あぁ、そうだった、お抹茶、と思い。

昨日から、一杯のお白湯の後に、お抹茶を。



茶道部だったので、

あぁそうだった、茶筅は濡らして・・など思い出しながら。




お湯を別の器に高いところから音を静かに奏でながら注ぎ、

まだ温度が尖っているならばお水を指し。



ぬるめのお湯を注ぎ、点てる。



茶道とは、何と瞑想なのだろうと思います。



所作は、どこまでも機能を高め、削ぎ落とし。

そこに生命そのものを味わい尽くすような美を見出し。



これをヨガと言わずして何と言う・・


と思いながら、


甘く点ったお抹茶を頂きます。







少し甘味が人工的で強いですが、

朝の血糖値を上げるのにチョコを2かけ。





なぜ、お茶を【点てる】【点前】と記すのでしょう。


【手前】という言葉も用いられますが、



【点】



諸説あるようですが、【点ずる】の言葉の中に、


< 火を灯す >という意味もあります。



禅の思想も加わり、


< 心に火を灯す >


という解釈は、とても心に響きます。









【 点 】とはなにか。



自分の軸を支える、わずかな一点。


水が岩をうがつ、わずかな一点。


【 点 】を探ることは、


その先にある無限に繋がることだなぁ、


などと思いながら、お茶を飲みました。



すっくりと立った茶筅のバランス、


その穂の開き、


ちゃんと「立って」るなぁ・・としみじみ。




心に火を灯す、ということの、

なんと深淵でありがたいことよ。



お茶の一杯。


されど一杯。



自分の身体に向き合うことの世界が、


点前に秘められているなぁと感じます。




呼吸すること。


身体を前に屈していく動作。


身体が慣れている動きの中から、


慣れを外して、


深淵な一瞬一瞬の違いを味わうとき。




それは心と身体に甘露をしたたらせる、ヨガとなります。




お茶の一杯から、色んなことを思ってしまいます。



心と身体を繋ぐ、瑜伽の師は、


色んなところにいらっしゃるなぁと、改めて感じます。




毎朝の、お茶の中に、コーヒーの中に、


心に火を灯す瞬間を、


どうぞ見出してみてください。




感謝をこめて。






2012/03/30

yogini 31号



今月、3月22日発売の【yogini】31号に、


ちらっと載せていただいております。



吉川めいさんの美しい表紙。









ページをめくると、目次のところに・・・








ファッション×ヨガという特集にて、


easyyoga さんのウェアを着させていただきました♥







「どれどれ〜☆」







「 ボクはこのウェアがいい〜☆ 」





自分の身にまとう衣服への感触を大切にすることも、


自分の身体を大切にする一歩になります。



ヨガをするときに、


自分の身体は心地よさに敏感かどうか、


語りかけながら動いていくのがポイントです。



ウェアも、そんなふうに出逢い、触れ合えたら素敵ですね。



書店で、ぜひお手に取ってご覧ください。



感謝をこめて。





2012/03/26

小さなヨガマスターたち。





今日は、sutudio  gllow 二子玉川で、


アロマフローと、ママ&キッズヨガを代講させていただきました。



初めて、ベビーちゃんたちがいるレッスン。


ワクワク。



今日は普段より多めの参加者とのこと。

赤ちゃん、多い!

みんなパワフル♥



許可を頂いて、始まる前や途中に撮影。


みんなとても素敵素敵。


そして元気なので、声が!

ママに届かない(笑)









マットとコーディネートがあっておられます♥








しばらく、じっとするポーズ中。









レッスン前の、腹ごしらえ。








山積みのブロックに歓喜のマスターたち。











壁隠れ勇者のポーズのマスター。









保育士のマサミさんは、今日が最後とのこと。








ママさんたちから、たくさんのお礼が。









マスターの立ち姿は、本当に素晴らしいです。


絶妙なバランス。

絶妙な体重移動。









四つん這いのポーズ♥










ご一緒に♥









赤ちゃんのポーズ。








雑巾を持って来てくださったマスター♥


カメラ目線でございます。












ちゃんとヨガマットをふいてらっしゃる♥









ちゃんとヨガマット、たたんでくださる!









しかも、別のママさんのマットを♥











今日、私の横で前屈を指導くださったヨガマスター♥


とっても上手でした!!


カメラがお好きで、カメラ目線。








色々と、ご指導くださりありがとうございます♥




小さなお子様がいらっしゃるママは、


ひとときも気が休まることがありません。



そんな中で、少しでも身体を動かして、


身体のエネルギーを整え、


笑顔に繋がる時間であればと思います。




久々に、ちびっ子たちと触れ合い、


そのエネルギーの高さに改めて感銘。



太陽の塊のような、


強く明るくまぶしいエネルギー。



彼らと、


彼らを包むママさんたちが、


いつまでも微笑みに満ちた瞬間と出逢えますように。



感謝をこめて。




2012/03/24

【 身体の記憶 】












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戦うのを止め、
体験に「よい」とか「悪い」とか
ラベルを貼りたがる気持ちを手放しなさい。

どんなふうに感じるべきか、
どんなふうに感じたいか、
期待を捨て、感情と一体になりなさい。

心の治癒力 チベット仏教の叡智
トゥルク・トンドゥップ著
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身体にあらわれた不調をお伺いするとき、

いつも地図を開いているような気になります。



その症状があらわれる原因はどこか。

その症状があらわれる要因はどこか。



例えば、腰が痛い、というサイン。


腰が痛い、これを解決しようと思うとき、

なぜ「腰が痛くなるのか」を、

身体と対話する必要があります。




感情面で何が起きているのか。


これも、とても大事なポイントです。



その不調があらわれたとき、


何が起きていて、どういう感情だったのか。






本日の生徒さんは、腰が定期的に痛むというお話でした。



四つん這いの猫のポーズで背中を温めているとき、

どうも生徒さんの足のご様子に違和感を覚え。




色々とお話をしていくうちに、

ご自身でも忘れていた身体の記憶を思い出されました。




今、不調としてあらわれているのはサインです。


身体が、自分を支え、なんとか踏ん張ってくれているサイン。


これ以上放っておくと、もっと大変なことになるよ、というサイン。



無意識の中に、

身体の記憶がしまわれています。



昔、大けがをしたと親から聞かされたこととか。


大きな病気をしたんだよ、とか。




自分の記憶になくても、


身体の記憶として、不思議と残っていたりします。



静かに自分の身体に語りかけながらヨガを行うと、


そんな忘れていた身体の記憶が甦ってきます。



自分の身体に耳を澄ます。


左右の差、


わずかな差を感じ取っていく。



その作業はなんだか、


過去の地層から貴重な遺跡の跡や、


希有な動物のかけらを見つけることに似ています。



身体の記憶を通して発掘したものは、


自分本来の、魂のかけらであったりします。









2012/03/13

【 あの日の記憶のために。】






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心にいたみ持つ人々の中に
たのしく
心いたみなく 住まんかな

心いたみ 嘆く人々の中に
つゆ心いたみなく
住まんかな

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今日は、いつもお越し下さるIさまのレッスン。





昨日の311はどのように過ごされたかお伺いすると、

あの日の映像を見ては、辛い気持ちを思い出してしまったとのこと。





東京で地震を経験し、

すぐに日常が押し寄せて来た中で、

大事な感情をしまい込んだままの方が、

なんと多いことでしょう。



今日も、奥底にしまった恐怖感や悲しみを、

祈りに変え、

微笑みに変え、

ヨガを行いました。



今日、Iさまと行った瞑想をシェアします。


もしよければ、ゆっくり行ってみてください。

自分の形に変えてもかまいません。



姿勢は座骨を安定させ、緩やかに背骨を伸ばし、

穏やかに呼吸を整えてから入ります。





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自分の内側を、頭の先からゆっくりと、青い光で満たしていきます。






尾てい骨の内側から、背骨の内側をなぞるように、

光の柱を通していきましょう。







腰、背中、首のカーブ、頭のカーブを通って、眉間へ。



まずは眉間に強い光を集めます。

眩しいくらいに光を感じたら、

それを胸までおろしてきましょう。







胸の真ん中が、暖かさを感じるくらいに光を強くします。















さぁ、あの日、とても怖い思いをし、よく頑張った自分に、

胸の光を放って包んであげましょう。







その周囲にいた人々にも、胸の光を届けます。





東京中に、

関東に、

東北に、

日本中に。



夜明けの一条の光のように、

胸から放たれた光がさーっと伸びて行くのをイメージします。





光に包まれた、あの日の自分。





暖かい風を感じてふと顔を上げ、

少し、微笑んでいるのをイメージします。






周囲の人々も、

遠い被災地の人々も、

光の気配を感じ、

空を見上げ、

ふと微笑んでいるのをイメージします。







微笑んでいる彼らを見て、

思わず私も微笑んでいます。







胸が熱いほど、暖かくなっているのを感じて。







そして、胸から放たれた光が、

淡い桃色に変わり、

やがて桜の花びらが舞うように、

胸から花びらが次々に舞い上がって行くのをイメージします。















あの日の自分の足下に。

被災したと遠い人々の肩や頬に。







風に乗って日本中に花びらが届き、

やがてピンクの花びらの風になって、

地球を幾重にも包んで行きます。






彼らが微笑んでいます。

それを見て、私も思わず微笑んでいます。




微笑みが続く限り、

胸からはこんこんと愛に満ちた花びらが溢れ、

尽きること無く、

世界を包みます。







胸が熱いくらいに暖かいのを感じて。








花びらに触れた人々が微笑んでいるのをイメージして。


そして、それを見ている私もまた、微笑んでいます。







その微笑みのまま、



花びらを溢れさせながら、



ヨガをしていきましょう。







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大事なことは、


悲しい思いを抱えたままではなく。




自分の中で、微笑みを満たしてから、


ヨガのアーサナを行ってみてください。





スシュムナーにエネルギーを通し、


それを維持し、保持するためにも、




自分で自分に微笑みかけてあげてください。



「 怖かったね 」



「 よくがんばったね 」



「 大丈夫。」



「 もう、大丈夫 




置き去りにした自分の感情は、


微細なシグナルを放ち、


やがてそれは身体に大きな不調をもたらします。





よくがんばった。



自分の身体に、語りかけてあげてください。





あの大きな揺れを経験し、


誰も、傷つかなかった人などいないのです。




もっと傷ついている人たちのために、踏ん張った自分。



よくがんばったと、


抱きしめて上げてください。




1年。



一人一人、みんな本当によくがんばりました。




内側の自分と、


手をつないで、


ヨガをしてみてください。





愛をこめて。